2013年2月27日水曜日

広告的な考え方


■『クリエイティブ合気道』

タワーレコードの広告「No Music, No Life」を作った箭内道彦さんの言葉。
逆境が大きければ大きいほど、合気道でクリエイティブに大きくひっくり返す、との意味。

例えば予算がないとか、納期が短い、といった広告制作案件があった時、
いつもなら紙いっぱいにデザインする所を敢えて紙の隅っこにちょこっとグラフィックを1個だけ入れたら逆に入れたらいいんじゃないか、などと考える。

予算がないからダサいものを作るんじゃなく、予算がないからこそできるかっこいい表現があるという考え方。


□『見せ方を変える』

ゲームキューブが行き詰った時に、スペックは全くそのままで見せ方だけ変えて販売されたWii。

皆ご存じ、京都生まれの豆腐屋「男前豆腐店」。商品名は、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」。



広告系の良い本紹介



最新の広告、これからの広告について一番よくわかる。(2012年8月発刊)


『最高の広告は広告ではない』
『広告の未来は広告ではない』がキーワード。






広告は効果を出さないといけない、こうすれば効果は出る、これを大切にせよ、
など、経営者視点での広告への見方が書かれており、
広告業界のシビアな部分がわかる。


『現代広告の父』と呼ばれるオグルヴィが50年前に書いた本で、
広告人のための教科書、らしい。






広告主サイドから、広告について語られた本。
どういう風に広告(CM)を作っているか、が詳しく書かれている。

エステーの消臭力のミゲル君のCMのクリエイティブディレクターが書いた本。






現代人の周りに溢れかえっている『メディア』の影響力、魔力について
非常に理解しやすくまとまっている本。
CD1枚が74分の理由、米軍が毎日30万部の機関紙を発行する理由、などなど。

LINEやlivedoorニュース、R25などのメディアを作ってきた人による著書。






『クリエイティブ』の視点から広告が良くわかる本。
13人の有名クリエイターの対談型。

「世の中を変えるのは、クリエイティブの力なのです。」







人がどのような心理的メカニズムで動かされるのかが、
凄腕セールスマンの技術と科学的統計をもって、
7つの法則で示されている。

『なぜ、人は動かされるのか。』





広告プランニングには欠かせない、論理的思考について
再確認できる本。

『問題解決力が高い=論点設定が上手』









型にとらわれない広告手法がかなり面白かったです。

「お金がかからない宣伝方法」
「TVに取り上げられるための技術」
などなど。

2013年2月22日金曜日

自分は、広告のどこに面白さを感じてるのか。


でっかい紙や画面の中の小さな枠や15秒の映像やちょっと目を引くお祭りや仮想空間上での対話によって、
アナログな人間を意図的に動かす広告。

『意図的に』なりうる部分は全て過去の人間行動のデータの蓄積を頼りにしたもの。

そのデータの収集とか処理とか応用の方法論にはあまり興味が出ない。(というか苦手意識がある。)

それよりは、
『意図的に』を少し超えてしまう部分のやり方。
クリエイティブと言われる部分。
この『意図的に』の領域を広げていくための新たな試みの部分。

この試みの部分は、その人固有の人間観察、意思伝達の仕方、つまりその人の過去のあらゆる断片を組み合わせてできるもの。
この組み合わせ能力と、その表出力が、その人のクリエイティブ力なんやろけど、表出力の方は訓練で鍛えやすい。

この表出力には自信なしやけど、
組み合わせ能力の方にはなんか自信がある。

この自身の中からしかでてこない組み合わせで、アナログな人間を動かす試みはすごくアナログで、それだけにめちゃくちゃ面白い、と感じる。

このように、
統計処理のデジタルな部分よりも
アナログに考えられた部分により興味がいってるという点では、
自分は『人間臭い』のかもしれない。



この部分は金になりにくいだろうが、この部分に惹かれるし、
この部分を鍛えたい。